月の絆~最初で最後の運命のあなた~



「俺は伴侶だぞ? それくらい感じられる」


「な、なによそれ……」


 訳が分からない。


 だけど、狼呀が引かなかった事と、否定しなかった事が嬉かった。


 あたしの心と頭は矛盾している。


 こんな事、今まで一度も感じた事はない。


 そもそも、最初からおかしかった。


 たとえ一週間だとしても、試しに付き合う事を選ぶなんて――。



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