月の絆~最初で最後の運命のあなた~



 今日は陽射しが暖かくて、食後の散歩にはぴったりな日だ。


 青い空を見上げ、微かに風で揺れる木々の音を楽しみながらゆっくりと歩いていると、小さくクラクションを鳴らす音が聞こえた。


 横を向くと、通り過ぎる狼呀が手を振っていく。


 やっぱり、いい男だとは思う。


 車を運転する姿も、手を振って去っていく姿も。


 だからこそ、思わずにはいられない。


 もっと、可愛かったり、綺麗な人を誘えばいいのにって。




< 147 / 356 >

この作品をシェア

pagetop