月の絆~最初で最後の運命のあなた~



 誰かに一度でも甘えたら、二度と一人では堪えられなくなる。


 あたしは、 誰かに依存するのが嫌だった。


 ましてや、甘い言葉を囁く奴が信用できない。


 まだ、レンの事をそこまで信用してもいない。


 携帯電話をパーカーのポケットにしまい、あたしはまだ震える膝をしかりつけながら立ち上がり、靴を脱いで家に上がった。


 時刻は20時3分。


 お腹も空いているし、まだ寝る時間でもないけど、今すぐベッドに入らなければ倒れてしまいそうなほど疲れていた。



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