月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「じゃあ、棺桶で寝てる?」
「ははっ! 寝てないよ。あんな狭くて、息苦しい場所を好む奴はいないさ。僕らだって、人間と同じように快適さを求める。参考にするなら、僕のベッドはキングサイズより少し大きいサイズだよ」
「そんなに大きいの、どこに置くわけ!」
「決まってる。寝室だよ」
あたしの部屋は、シングルベッドと机、本棚を置いたらそれで限界だ。
クローゼットがなかったら、服を置く場所はないくらいのスペースしかない。
レンが住んでいるであろう家の大きさを想像しようとして、いまいちイメージが湧かなくて、あたしは質問に戻る事にした。