月の絆~最初で最後の運命のあなた~


 ボタンを外され、ゆっくりとジーンズを脱がされていく。


 狼呀はジーンズをベットの脇に投げると、危険な獣みたいに四つん這いで近づいてきて、下着のすぐ上の肌にキスをした。


「最高に綺麗で、セクシーだ」


 敏感な肌の上でしゃべられ、熱い吐息が肌をかすめる。


 今までの人生で、こんなに恥ずかしかったことはない。


 あたしは、狼呀の肩を掴んだ。


 その肌は燃えるように熱くて、彼が嘘を言っていないことを伝えてくる。


 彼も欲情しているのだ。


 ほんの少しだけ慰められて、勇気が出てきた。


「何を考えてる? そんな余裕を持てるほど、俺には魅力がないか?」


「ち、違う!」


「もっと頑張らなくちゃな」


 そう言って、狼呀はあたしの胸の間に手を這わせ、焦らすような動きで下に滑らせて、下着の中に手を入れた。


 恥ずかしい場所にたどり着いた手は、探るように茂みを掻き分けて、もっとも恥ずかしい場所に触れる。


 その瞬間、狼呀の口から小さな唸り声が聞こえてきた。


「ああ、すごく濡れてる」


 その言葉に、あたしは頬に血がのぼるのを感じた。



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