月の絆~最初で最後の運命のあなた~


 ぎゅっと目を閉じると、文句を言う間もなく素早く下着を脱がされた。


 あたしの体を守るものは一枚もない。


 恥ずかしくて両方の膝を立てて足を閉じる。


「大丈夫だから」


 緊張で力の入った体に気づいて、狼呀はあたしの太ももを撫でながら膝頭にキスをした。


 何度もキスを繰り返し、少しざらざらする手を太ももからふくらはぎに滑らせてから優しく揉む。


 そのまま、すくいとるみたいに持ち上げられ、両方の足を肩にかけるようにされて、あたしの腹部はきゅっと締まった。


「な、何をする気!?」


「しーっ、痛くないようにするんだよ」


 そう言うと、らんらんと輝く琥珀色の瞳を伏せて、足の間に顔を埋めた。


 あまりの恥ずかしさに足を閉じたいし、顔をその場所から離したいけど、両足は狼呀の肩に乗せられ膝を掴まれていて体を起こすことすらできない。


「狼呀! ああっ!」


 さっき狼呀が触れてれている場所に、熱くてしっとりとした肉厚なものが触れた。


 ゆっくりと、味わうみたいに下から上へと舐めあげる。


 遅れて、それが狼呀の舌であることに気がついた。









 
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