月の絆~最初で最後の運命のあなた~
第七章 想いの行方
[一]
男を受け入れるのが初めてのマリアだから、本当はもっと時間をかけて狼呀は先に進む気でいた。
しかし、自分の愛撫に感じて立ち上がるマリアの様子に、股間のものが脈打っている。
痛いくらいに血が流れこんで、ジーンズとボクサーパンツを押し上げ、狼呀のそこは早くマリアの中に入りたいと訴えた。
はやくどちらも脱がなければ、このまま中で達してしまいそうだ。
しかし、焦って脱いでマリアを怯えさせたくない。
どうにか落ち着いてボタンを外し、両方をいっぺんに下ろして蹴り脱ぐと、女らしい息をのむ声が聞こえた。
顔を上げると、肘をついて軽く体を起こし、固く膝を閉じているマリアが狼呀の股間を見て視線を反らした。
恐怖と欲望。
二つが混ざりあって、マリアの匂いをさらに高めている。
狼呀は、マリアが逃げださないように、慎重に近づきベットにあがった。