月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「マリア……」
足首から手を這わせ、また膝頭にキスをしてから、膝の裏に手を入れてゆっくりと開かせる。
恥ずかしそうに抗ったが、狼呀は閉じられないように腰を割り込ませた。
まるで本能的にわかっているみたいに、マリアは狼呀の腰に足を引っかけた。
下半身の密着が増して、股間のものはマリアの熱くて柔かな場所をつつく。マリアの口からは甘い声がもれて、物足りなさを訴える。
「狼呀……もうっ」
その言葉に、狼呀は手を伸ばしてベットの脇にある引き出しから避妊具を取り出して自身に被せた。準備が整うと、そっと押し付けた。
ゆっくりと、壊さないように進んでいく。悦びと情欲に頭が爆発しそうだった。
「ああ……熱くて、狭い」
マリアのそこは、濡れて綻んではいるが、やはりきつい。
でも、そのきつさが狼呀は嬉しかった。
マリアにとって、狼呀が最初の男である証だ。
「痛くないか?」
「んっ……少しくるしい」
狼呀は少し体を前に倒して、マリアの唇に啄むキスをしながら、片手を二人の間に差し入れて、結合部分を撫でる。
腰がびくりと揺れて、狼呀を迎え入れるように収縮を繰り返す。
腰に絡み付いた足はきつく腰を締め付け、狼呀の理性を奪っていく。