旦那様は御曹司!? 下

「そんなこと…」

そう言って、はっとした。

あたしはまた、うそをつこうとしてる。



ゆっくり斗真を見つめ直すと、斗真が寂しそうに微笑んだ。

「ごめん…斗真…あたし…。」

あたし、最低だ。

好きな人が、自分の知らないところで女の人といたことに傷ついて、自分のことを大切に思ってくれてる斗真に…

逃げたんだ。
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