*.遠い恋.*
「私、潤椰の授業見てて、『こんなに生徒のために勉強を必死に教える先生』だなぁって思ったの。
何事にも、必死で頑張ってる人が自分の夫って思ったら、私も頑張らないと!って思ってきちゃって。
だから、今は必死で育児頑張ってる!」

「佑衣…」


俺の頑張りを褒めてくれて、そして尊敬してくれている人は佑衣しかいない。
今、その思いが頭の中で浮かんできた。
俺の事、ずっと思ってくれてたんだ…


俺は佑衣の後ろから抱き寄せて「ありがとう」と言った。
佑衣は照れながら「ううん。こちらこそありがとう」と言った。
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