*.遠い恋.*
〔side潤椰〕

「佑衣…」

空港で佑衣を見た瞬間、倒れてもいいだろというくらい、ドキドキしていた。

3年前も結構大人びてたけど、久しぶりに見たら余計大人になっていた。

「佑衣!!」

そう叫ぶと、佑衣がくるりと俺の方を向いて、驚いた表情を見せていた。

その瞬間、佑衣は俺の所に走ってきて、抱きついてきた。

正直、その時は状況が読めなかった。
でも、佑衣の暖かさを感じた時、《やっと会えたんだ。》そう感じた。


「会いたかったよぅ…」

佑衣が力の無い声でそう言った。

相当会いたかったんだ…。
俺は嬉しくて仕方がなかった。

俺は佑衣をぎゅっと抱きしめた。



「こんなに心配させてごめんな?」


佑衣は、わがままで泣き虫な女の子のように、首を横に振った。

あーもー!!
めちゃくちゃ可愛いじゃん。
ホントに、昔っから変わんないなぁ。。





< 39 / 252 >

この作品をシェア

pagetop