*.遠い恋.*
唇を離すと、佑衣がニコッと笑って「帰ろう!」と元気良く言った。

佑衣は相変わらず変わっていなくて、佑衣の笑顔を見た時、俺まで笑顔になった。


「ああ。帰ろう。」

俺が言うと佑衣は手を差し出してきて、俺は佑衣の小さな手をぎゅっと握った。

そして俺たちは、空港を後にした。




3年という長い日が経ったとしても恋というものは、お互いの気持ちが思いあっていれば、決して崩れない…そう思っていた。
だけど、お互いが思いあっていたとしても…恋というものは崩れるものと知るまでは、俺たちは良好だった。。

“あいつら”が出てこなければ…俺たちは続いていたのに…。
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