*.遠い恋.*
実家へ
〔side佑衣〕

「ねぇ潤椰。」

私は、自分の車に潤椰を乗せて運転しながら思った事があった。

「ん?」

潤椰は私を見てくる。

「あのさ、今からどこ行きたい?あたしの家?それとも…潤椰の家?」

そう。潤椰が行きたい所が分からなかった私。

なんて馬鹿な自分なんでしょう!!(全く…)

「ん〜。」

潤椰は私の質問に少し悩んでいる様子。。

「…やっぱり…実家かな?家に行きたい。」

潤椰は家に行きたいと言ってくれた。

まっ!そうだよね!
アメリカから帰ってきたんだし、当たり前に実家に帰るのは普通のことだよね!

「分かった。じゃあ潤椰のお家に行くね。」

私は潤椰の家に向かって車を走らせた。

「ごめんな。」

潤椰が急に謝ってきた。

「謝らなくていいって!!だって久々に日本に帰ってきたんだから、実家に帰るのは当然のことだよ。家族に会いたいのは、誰だって一緒だよ。」

私も、久々に外国から帰ってきたら真っ先に家に帰るね。

「そうだよな。ありがとう。」

潤椰が運転している私を見て言った。

ドキッ!

やっぱり潤椰に優しく言われたらドキドキするなぁ。
まだ慣れてないみたい。


私の車はいつの間にか潤椰の家に着こうとしていた。
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