先生、約束です。
「玲、あたしは玲の事が好きなのに、なんで!?」
「…あのな、俺は教師でお前は生徒。付き合えるわけねぇよ。
あと、俺はお前を好きじゃねぇ。ごめんな。」
由香ちゃんは涙を浮かべて、茶色い髪をいじっている。
無言で気まずい教室内。
「玲のバカっ!!」
そんな声が聞こえたその瞬間、
由香ちゃんが教室から出て来て、私にぶつかりかけた。
私と目があった由香ちゃんは、
最初は驚き、思いっきり睨みつけて走って行った。