* 竜の眠る国 *



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 フワフワと、光でできた世界を漂っていると、呼び声が聞こえてきた。



 それは、私の胸を締め付けるほどの、悲痛な声。





『……ユウナ…』



 カイン……?



『ユウナ…! どこにいるんだ!』



 ―――私はここよ…!




 叫び声とともに、ただ真っ白だった世界が色を付けていった。




 そうしてできた世界は、イギリスの小さなお城。







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