* 竜の眠る国 *







 ペンダントを握り、目を瞑る……







 ―――願うは、ただ一つ











 お願い……



 私を元の世界に帰して―――…









 ―――瞬間。


 アメジストが小さく煌めいた。



 目を瞑っていた私は、それに気づかない。









 目を瞑り、思い描いたのは―――パパとママ、お祖母様とカインでもなく……



 白銀の髪の、青い瞳の彼だった――――…





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