* 竜の眠る国 *
カタカタカタ……
何か、家具が揺れてるみたいな……?
だんだん音は大きくなる。
その音は、立ち止まった場所の右手の部屋から聞こえた。
「……地震かな…」
怖さ半分、好奇心半分で扉の前に来た。
まだ部屋の中で音は鳴り響いてる。
……ポルターガイストだったらどうしよう…。
不安を感じながらも、好奇心には勝てなかった。
小さな小人が居たりして。
そんな、期待を膨らませ、扉を開けた―――…
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