* 竜の眠る国 *










 あの、青い瞳に見守られていた日々が、こんなにも愛しくて……


 彼に会えない時間が、こんなにも苦しいなんて……



 ―――知らなかった。











『……もう少しでつくよ』



 どれくらいの時間が過ぎたのか。


 辺りはすっかり暗くなり、森は静まり返っていた。





『……気をつけて。

 今日は何故か森が騒がしい』



 こんなにも静かなのに……?


 私が彼から降りると、エルクは周りを警戒し始めた。




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