* 竜の眠る国 *
ユラユラ揺れる水中から見えたのは、陽が差し込み、光の帯のようにキラキラ光る光線。
私の髪も陽に浴びて、金色に輝いて光っていた。
そして、水の中を漂う紫水晶のペンダントも………
気が、遠くなる―――
ユラユラ揺らめきながら、顔を下に向けると、私の足に巻き付いていた“何か”が、私を見ていた。
それは、深い深い、青の瞳。
恐竜のようなその姿に、私は何故か親しみが込み上げてくる。
あなたを……知ってる……
.