待雪草‐マツユキソウ‐
桜月

未確定

 


君の顔が浮かんだ
ふとした瞬間
何気ない事なのに
こんなにも切なくて


“逢いたい”


思ってしまう

願ってしまう


季節は巡り、今年もまた
桜が咲き始める、この道で
ふわりと撫でる風が
あの人を思い出させる


瞬きするたび、淡く
儚く消えてしまう面影
どうしてこんなにも
苦しいんだろう


暖かい春の日差しは
君の温もりに少し
似ていて、そっと
触れてみたくなるよ


あの人の横顔見えた
ふとした瞬間
何気ない事なのに
こんなにも泣きたくて


“気づいて”


思ってしまう

願ってしまう


ひらひら、ひらひらと
舞い落ちる花びら
きらきら、きらきらと
光る思い出の中で


桜月、誰よりも恋しくて

桜月、誰よりも愛しくて


私の、この気持ちは
あの桜の木の下に
また1つ降り積もって
君を、想い続けるのでしょう


この先も、ずっと
君の事が、いつまでも
忘れられないまま
初夏さえ過ぎていく……


『また、冬がくるよ』


 
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