華と太陽

約束

女トーク

「すごいじゃん凛‼なんか姫を助ける騎士って感じだね。ついに凛にも春かぁ〜」

お昼を学食で食べながら、凛は友人であるみほりに朝の出来事を話した。凛とは正反対の性格であり、痴漢にあったら蹴飛ばしてやればいいと言ったのもみほりである。

「それにしてもそいつ軽くストーカーだね。最近ほぼ毎日じゃない？」
「うん…。」
「でも騎士の登場でそいつも懲りるかな。凛も今日はそこまで顔色悪くないし。」
「えっ⁈わたし今まで顔色悪かったの？」
「そうだよ？気づいてなかった？」

凛はもともと明るく元気というタイプの女の子ではないが、確かに最近は朝から緊張したり恐怖を感じることがあったせいか、食欲も少し落ちていた。しかし、みほりと話すことで嫌なことは忘れるようにしていた。友人であるみほりには全てお見通しのようである。