Last memory~クリスマスの夜~

光一「嘘だ、あの娘が綾香ちゃんだなんて。」

母「嘘じゃないんです、綾香はもう10年も、寝たきりなんですよ。」

光一「じゃ昨日一緒にいた綾香ちゃんは、誰なんですか。」

母「あの娘も、綾香だと思います。」
「私は綾香の気持ちが、何となく分かる気がします。」

「綾香は、自分の死が近づいているのが、分かっているんだと思います。」

「だから最後に、想いでを作ろうと。」
「その思いが形となって、現れたんだと思います。」

「光一君、あなたがもし、いやじゃなければ、このまま綾香と一緒に想いでを作ってほしいだけれど。」

「綾香のために、お願いいたします。」

光一の心は、どうしたらいいか、分からず、頭の中は真っ白になってしまった。