あたしに8回のキスを。



「好きだ」



和哉は照れるわけでもなく真っ直ぐあたしを見て告げられた言葉。



なんでなんでなんで....



あたしには愛する夫が居て



和哉は愛してた彼女が居た



「彼女作ったのもお前と居たかったから...じゃないと自分を保てないから...」



和哉はぎゅうっとシーツを握る



和哉と初めて体を重ねて5ヶ月。



それまでに和哉には彼女は沢山出来た



ほんと数えきれないくらい。



「だからッあいつじゃなくて...」



ガチャリと扉の開く音がした


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