冷たい瞳の王子様
「へー、芽依にそんな人がいたなんてね」
「へへ。ごめんね、ずっと言ってなくて…...隠してたわけじゃないんだけど、タイミングが」
「うんうん、わかってるよ。でも、羨ましいな」
しずくは優しい。それにあたしのことは、なんでもわかってくれる
青羽さんのことも『応援する』って言ってくれたし
「しずくも高校生になったら、好きな人くらい出来るでしょ!」
「そうだよね!楽しみだなー」
それからあたしたちは、同じ高校に受かるために必死で勉強した
って言っても、途中でお風呂に入って10時には寝たから3時間しかやってないけど…...
寝るときに、あたしはもう一度、青羽さんのことを考えた
あたしの理想の王子様は、青羽さんかな。なんて
でも、もう部活も終わっちゃって、会える機会がないんだよね(泣)