冷たい瞳の王子様
それからすこしして、またさっきのように普通の状況に戻った
「ねえ、芽依!」
しずくがこっちに近づいてきて小声で話し出す
「あの2人の、左の人って、青羽さんじゃない?」
しずくが指差した方に目を向ける
えっ......
「えーーーーーーっ!!!」
本当だ
今度はあたしがポカーンと口を開けたバカ面で固まってしまい、またドカッと笑が起きた
あたしとしずくは2人で顔を真っ赤に染めて、ペコペコ頭を下げた
でも、恥ずかしいとか思ってる場合じゃない
さっき教室に入ってきた2人のうちの1人が青羽さんだったのだから
しずくは塾の友達に青羽さんの写真を見せてもらったらしく、顔を覚えていたみたい
そして青羽さんは、さっきから話している友達の方を向きながら、あたしのとなりのせきについた
あたしは、今度は声がでないようにてで口を塞ぎながら、目を真ん丸にしていた
それを見てたしずくが、こっちを見て笑っている
あとでお仕置きだな............
でもそんなことより、青羽さんが隣って緊張がやばい
あたしは今ごろ身だしなみを確認した