冷たい瞳の王子様
~真実~
「なーんて、こんな少女漫画みたいな恋、あたしもしたーい!」
そう、これが本当のあたし
名前は、春坂 芽依(ハルザカ メイ)
さっきのはあたしが作った妄想劇
実際のあたしは非リア充の、なんの取り柄もない女の子
「いいねー!でもあたしはやっぱ、教師とか、もっと大人の人がいいなー」
今喋ったのは羽留宮 しずく(ウルミヤ シズク)あたしの親友なんだ!
「しずくは大人っぽいし、綺麗だし、その理想叶っちゃうんじゃない!?」
しずくはあたしと違って、足が長くて、綺麗ですごくモテるんだ
しずくと街を歩いてると、男の子の視線が痛くて痛くて…...
「ありがとう。でも、芽依は気づいてないだけで、すごいモテてんだよ!?街歩いてると、視線痛いし…...」
だから、その視線、あたしにじゃなくてしずくにだし!!
それに、しずくはいつもそう言ってくれてるけど、あたしなんか、小さくて、ドジで…...
全然モテる要素がないんだ......
「はあー。いつかはそうなりたいよ」
「もう!まあいいや、高校行けばすぐにわかるよ!!」