lastらぶ
朝、目が覚めると、お母さんがいつもと変わらない様子で「おはよう」と言った。

まるで、昨日の出来事が夢だったかのように…。


私はそんなお母さんの気も知らず、空気の読めてない言葉を発した。

『涼ちゃんは…?』

「涼ちゃんなら、…大丈夫…だからね。」

『涼ちゃん…』

「大丈夫…」


お母さんの目からは何かがこぼれ落ちていた。

『お母さん…?』

「なんでもないわよ。早くご飯食べちゃいなさい。学校遅刻するわよ。」

いつもと違う、少しキツ目の口調。

私は意味もわからず、すこし泣き声になりながら

「はい」

と返事をした。



そして昔からおいしくないご飯をほおばる。




涼ちゃんが…

学校に来て、一緒に遊べる事を夢見てた。












でも、

涼ちゃんが、私の前に現れる事はなかった。

笑顔を見せてくれる事はなかった…

















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