春【完結】
「桜ー、お風呂はーいろ」
少し立って凌があたしを誘った。
『いいよー』
お風呂もいつも通り一緒に入った。
お風呂からあがると、あたし達はいつもベットの縁に座ってお互いの濡れた髪をタオルで拭き合いっこする。
これがなかなかドキドキする。
「わしゃわしゃー」
普段は大人な凌がこんな時、かわいく見えたりする。
『わしゃわしゃー』
かわいい、かわいい。
「さー、寝よ寝よ。」
凌が拭いていたバスタオルを床に放り投げてゴロンと寝転がった。
ああ、明日の朝バスタオル拾わないと。
あたしも凌の腕にゴロンと寝転がった。