にゃんこ男子は鉄壁を崩す
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「うんしょ」
何かの拍子に『うんしょ』『どっこらしょ』が出てしまうのは何故だろう。最近、『うんしょ』が癖になってんのよね。大したものを持ってなくても、例え、紙袋一つだろうと『うんしょ』と言ってしまう。
私は積み上げられたダンボールを一つ下ろしてガムテープを引っ剥がす。中には若い頃に聞いたCDや大好きな漫画の本がズラリ。『折角、引っ越したのだから少し整理すれば』と、お母さんに言われたけれど、どれもこれも思い入れのある物ばかりで捨てられないんだ。
『恋のキューピッドは天使様☆』
『私の彼氏は狼男』
『僕が大好きな彼』
今、見るとどれも恥ずかしいタイトルのこの漫画たちも私にとっては大切な思い出なわけで。まだ山ほど、手つかずのダンボールがあるのに漫画を手に取るとつい、読んでしまう。
ククク、アハハ、堪えきれない笑いを零しながら一人漫画に没頭していたらいつの間にか窓の外はオレンジ色の夕焼けが眩しい。
「おわッ! やっばい! 夕食どうしよっかな~」
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「うんしょ」
何かの拍子に『うんしょ』『どっこらしょ』が出てしまうのは何故だろう。最近、『うんしょ』が癖になってんのよね。大したものを持ってなくても、例え、紙袋一つだろうと『うんしょ』と言ってしまう。
私は積み上げられたダンボールを一つ下ろしてガムテープを引っ剥がす。中には若い頃に聞いたCDや大好きな漫画の本がズラリ。『折角、引っ越したのだから少し整理すれば』と、お母さんに言われたけれど、どれもこれも思い入れのある物ばかりで捨てられないんだ。
『恋のキューピッドは天使様☆』
『私の彼氏は狼男』
『僕が大好きな彼』
今、見るとどれも恥ずかしいタイトルのこの漫画たちも私にとっては大切な思い出なわけで。まだ山ほど、手つかずのダンボールがあるのに漫画を手に取るとつい、読んでしまう。
ククク、アハハ、堪えきれない笑いを零しながら一人漫画に没頭していたらいつの間にか窓の外はオレンジ色の夕焼けが眩しい。
「おわッ! やっばい! 夕食どうしよっかな~」