にゃんこ男子は鉄壁を崩す


 チーン、と音がしてエレベーターの扉が開く。中に入ったら、後ろにいつの間にか人が立っていたらしく、一緒に乗り込んできた。振り返って私は驚く。


 だって後ろから来た人は! ギャ! お隣さんだ!


 軽く会釈をお互いにして少し。沈黙が。


 沈黙になればなるほど自分のお弁当袋に目がいってしまう。



 お、おにぎり……



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