にゃんこ男子は鉄壁を崩す
付き合い始めたものの鍵を渡すとかは鉄壁の私からすると有り得ない。だから、ミィコの方が先に帰っているけれど、料理などはミィコ自身の家で少しだけ準備しているらしい。私の手にはホカホカのケン○ッキーとお気に入りの焼酎。
はい、色気ない、とか言わない。無理してオシャレなの飲むより、やっぱり美味しいと自分自身で思えるモノを飲みたいんだよ、私は。
勿論、付き合う男も自分が一緒にいてドキドキできる男じゃなきゃ。ミィコと一緒にいると初恋をしたときのような照れる気持ちやドキドキしながらもお互いの気持ちをぶつけ合いたいって気持ち思い出すんだ。
大人になりすぎてどこかぶつかりあったり、そういうの面倒臭いって思ってたところ、あると思う。でも、そういうの。思い出せた。そういうの大事だって思い出した。大事でしょ、そういう気持ち。
ミィコを部屋に呼んでテーブルにはちっちゃなミニツリーと焼酎にケンタッキー、それにミィコのお手製、私の大好物、クレソンのサラダ。
楽しく飲んだし、楽しく話したけど…………
結局『好き』って言えず…………!
私はやっぱりヘタレです!
好きって言えてから、エッチとか思ってたから、生理は嘘、ということも明かせず、ただの友達みたいなミィコとのクリスマスイヴ――――――――