にゃんこ男子は鉄壁を崩す
なんですか、この体勢。頭強打しましたけど。顔を顰めながらもなんとか起きようとするけど、マニュキュアを塗った指ではなかなか。そしたら、やっぱりマニュキュアが乾いてなくて更に身動きの取れない私の股の間にミィコが入ってきた。
「ちょっと! マニュキュア、そのへんにつくからやめてって!」
「そんなに気にするなら、動かない方がいいよ」
「!!」
部屋で出かける用事がないときはダボっとしたルームウェアに身を包んでいる私。股の間に入られたミィコに服をたくしあげられる。
「ちょ、ちょっと」
「お邪魔しまーす」
この状態でそういうことする? ミィコの服や頭にもマニュキュアがつくかと思うとミィコの頭を避けることもできない。
膨らんだ服の中でミィコが何をしようとしているのかは想像がつくけど、ちょっとだけ、ドキドキ。お腹のあたりをペロ、と舌で舐められる感覚にお腹が捩れるほどにくすぐったい。
「きゃ、きゃは! やめ……ッ!」
猫がミルクを舐めるようにペロペロ、と舐め始めるミィコに笑いを止められない私。足をジタバタさせてみても身体を捩ってみてもなかなかやめてくれないミィコ。