蛇の束縛

カレンダーのハートマークの前日、いつものように電話をしていた。



『せっかくだから、海を見に行こう!俺の家からすぐ近くだしすごく綺麗なんだ。
美穂を連れて行ってあげたい。それから…』

『泊まりで家に来て欲しいんだ。いっぱい一緒にいたいんだ。』



『うん、わかった!泊まりで行くから。
海連れて行ってね。楽しみにしてるから』



そんな約束を交わし、私は念入りにスキンケアしたり、制服をブラッシングした。

【可愛くして渋やんに会いたい…】

女の子なら誰でもある感情であろう。

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