蛇の束縛
洸くんと初めて会ったクリスマスから数日がたち、私は冬休みって事もあり、雅弘の家にしょっちゅう泊まりに行っていた。
『美穂、洸くんどうだった?』
『どうって…別に普通だよ。感じのいい人だよね』
『そっか、洸くんの事好きになったりしないでね。』
『あたりまえじゃん。』
この時は、本当にそう思っていた。どちらかと言えば、タイプではないし、洸くんを恋愛対象にしたら絶対面倒なのは目に見えていたから。
むしろ、私は雅弘以外の男性を好きになってはいけない。好きになる権利はない。
雅弘がいるかぎりは…