蛇の束縛
駅前のベンチに座って雅弘はいた。

サラサラな茶髪の髪に似合った、整った顔の彼。
煙草を吸って、携帯をいじっていた。


直視できない…


こっちに気が付いたようで、話かけられる



『美穂?』


『うん』



お互いに照れていたのがわかる。

電話のように会話ができない。

辺りは夕暮れ。薄暗い闇が私達を包んでいた。
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