蛇の束縛
お風呂先にどうぞ。と言われ、私は冷えた体を温いお湯で温めた。
シーンとした家。
温度差を感じた。
私の暖かな家と…
早々に支度を終え、雅弘の待つ部屋に戻る。
『俺も風呂入ってくるから。』
『うん、お風呂ありがとう』
本当に何もない部屋だった。
1人落ち着かない私は、先ほど友達からメールが来ていたのを思い出し返信する。
しばらく、メールのやり取りしていると雅弘が風呂を終え部屋に戻ってくる。
『友達から?』
『そう。今日渋やんの所来ているの報告してたの』
『そっか…』
大分緊張も取れて、会話も弾んだ。
時計は、次の日の日付をさしていた。
『そろそろ、寝る?布団一緒でいいよね?』
「一緒」という言葉に私は、新たに緊張した。
【もしかして、今日雅弘と…】