蛇の束縛

お風呂先にどうぞ。と言われ、私は冷えた体を温いお湯で温めた。

シーンとした家。

温度差を感じた。

私の暖かな家と…


早々に支度を終え、雅弘の待つ部屋に戻る。



『俺も風呂入ってくるから。』


『うん、お風呂ありがとう』



本当に何もない部屋だった。

1人落ち着かない私は、先ほど友達からメールが来ていたのを思い出し返信する。

しばらく、メールのやり取りしていると雅弘が風呂を終え部屋に戻ってくる。



『友達から?』


『そう。今日渋やんの所来ているの報告してたの』


『そっか…』



大分緊張も取れて、会話も弾んだ。

時計は、次の日の日付をさしていた。



『そろそろ、寝る?布団一緒でいいよね?』



「一緒」という言葉に私は、新たに緊張した。



【もしかして、今日雅弘と…】


< 22 / 170 >

この作品をシェア

pagetop