蛇の束縛
どちらからともなく、触れ合った唇…

軽く触れ合う程度のキ…ス

お互いの吐息が漏れる…
電気が消えた部屋の中お互いに見つめ合う…


暗いおかげで、照れた顔は見えなかっただろう。

感情は正直だ。

涙が頬を伝う。

その涙の意味は、やっと会えた嬉しさ。それから、元カレへの少しの罪悪感。

雅弘の首に手を回し、首筋に顔をうずめる。

髪を撫でる雅弘の手。



『好き…
大好きだからね…』


『俺も好きだよ…。
俺の事ずっと好きでいてね』



やっとお互いの存在を確認できた夜だった。

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