蛇の束縛
『棘の始まり』

初めて雅弘に会ってから私達は毎日、電話やメールをしていた。

私は、バイトや学校と忙しい毎日を過ごしながら雅弘との時間をやりくりしていた。

雅弘と会う時は、いつも泊まりだった。


その日、雅弘と会うのは3回目だった。

いつものように、海に立ち寄り、家へ向かう。

やはり、家に電気はついていない。

静まり返った家。

私は、雅弘に家族の事を聞いてみる事にした。

< 25 / 170 >

この作品をシェア

pagetop