蛇の束縛
《渋やん、夜の電話、夜中までっていうのは正直ツラいんだ…
もう少し早めに終わらせたいんだけど》
すぐに返事が来る。
《なんで?俺と電話するの嫌?》
《違うけど、学校ある日とかキツいんだよね。
渋やんは、停学中で家にいるからいいかもしれないけど…》
《学校なんか行ってないし。とっくに辞めたよ。》
《えっ、いつ?》
雅弘の返事は意外なものだった。
なぜなら、私と出会う前には学校辞めていた。という事だった。
【おかしい…】
私に話をしていた内容とは矛盾していた。