蛇の束縛
『俺のものって印付けるから…
『んっ…』
雅弘は、数個赤い印をつける。
いつもは見えない場所に付けていた印だが、この日は首筋の誰が見てもわかる所にもついていた。
事が終わると、雅弘はいつも私の腕枕でうずくまって眠る。
そんな時、いつも私は雅弘を愛しく思ってしまう。
丸くなって子供のように眠っている。
小さく寝息を立てている安心しきって穏やかな顔をしている。
雅弘の頭を、ぎゅっと胸に抱き涙を流してしまった。