蛇の束縛
それでも…
私は…
雅弘が好きだった。
人から愛されるのは嬉しい。
好きな人から必要とされて、求められてやっぱり心地よく思う。
目を輝かせ、バイクの事を一生懸命に喋る雅弘。
じゃれあいながら、子供みたいに笑う顔。
急に、男らしい顔になったかと思うと私に愛の言葉をかけてくれる。
淋しさから私に甘える雅弘。
一緒にいた分だけ見せてくれたいろいろな雅弘自身。
そんな雅弘を嫌いになれないし、突き放すなんてできない。
こんな私はおかしいでしょうか…?