蛇の束縛

『神崎 美穂さん、診察室へどうぞ～』

ピンク色のナース服を着た看護婦さん。

40代後半かと思われる男性の先生。

先生の会話は、実に事務的だった。



『尿検査の結果、妊娠反応が出てました。
で、どうなされますか？あ～中絶に丸されてますね。じゃ～赤ちゃん見て見ましょう。』



【あ～やっぱりそうだったのか。】



内診と呼ばれる診察をされた。

そして、診察台でじっと我慢している私に…



『上の画面に赤ちゃん写ってますよ。』



カーテンで仕切られた向こう側から言われる。



私は…



とっさに反対側を向きました…



見れませんでした…



怖いから…