蛇の束縛

中絶する日は、数日後でした。

母は、帰りの車の中で



『また、産めるから!』


【そんな言葉いらない。話かけないで…】



心の中でだけ思いました。



その日の夜、いつもと変わらない雅弘からの電話。


この日、電話が全然繋がらなかった事を激怒している。


【こんな時まで、疑われるのか…】


むなしかった…


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