蛇の束縛
なおも、私を責める雅弘。
ついに私は耐えきれなくなり重い口を開きました。
『私、妊娠したんだよ。赤ちゃんが出来たの。でも、もういないよ。病院行って手術したから…』
雅弘の反応が怖かった。
『なんで俺に言わなかったんだよ!!』
雅弘は激怒していました。
それから…
『でも、堕ろせって言ってたけど…』
【あぁ、やっぱりそう言うつもりだったのね…】
私は何を期待していたのだろう…
答えは決まっていたはずなのに…
それでも少しは期待していたんだよ…
喜んでくれるのを…
心配してくれるのを…
期待した私が馬鹿でした…