蛇の束縛


雅弘の家に向かう間に香水で『安定剤』の残り香を消す。

しかし、鞄の奥にはこっそり潜んでいる。

雅弘の家につき、部屋にはいるなり雅弘は疑問を問いかける。



『なんで俺の嫌がる事するの?俺が何も言わないからって好き勝手するなよ。』



『……。』



『何か言えよ!!』



枕が飛んできて私にぶつかる。



『吸ったっていいでしょ。私の勝手なんだから…』



『お前なぁ!!』



胸ぐらを掴まれる。



『殴りたきゃ殴ればいいでしょ!!』



雅弘の目が怒っている。
本気でムカついてる目だ。



【殴られる…】



そう思った…



次の瞬間…



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