蛇の束縛


前ほどではないが、数日おきに雅弘からの電話はきていた。


最近は友達との楽しい時間を過ごしているか、雅弘との電話をそれほど苦痛には感じなかった。



『今日何してた?』



いつもの決まり文句は変わっていないが、精神的に満たされ心の余裕が出来たからか、会話の受け答えがちゃんとできていた。


雅弘に対して大らかな心で会話ができていた


これも、雅弘との距離を上手く保てて楽しいと思える時間が出来たからかだろう。


< 87 / 170 >

この作品をシェア

pagetop