バスケばかな私の彼氏♡
本当にぶん殴ろうと思った。
でも、ここは病院だしお母さんもいたので、なんとか自分を抑えた。
「本当なんですね?」
お母さんが冷静に聞いていた。
「申し訳ありませんが、残念ながら………」
「そうですか………」
「なんで………」
俺は、先生に向かっていった。
「申し訳ありません。」
「謝ってすむなら警察はいらねぇんだよ!!」
と、言ってしまった。
もっと、言おうとしたらお母さんに
「颯太くん。もうやめて?」
「でも………」
「楓は、大切な赤ちゃんを残してくれたの。こんな事して、楓が喜ぶとは思えないわ。笑顔で接してあげて?」
俺は、その言葉を聞いて我に返った。
そうだ。今俺がこんな事しても、楓は何も嬉しくないだろう。
今は、笑顔になることが楓に出来る唯一の事だ。
「すいません………」