バスケばかな私の彼氏♡




「なぁ、楓………?」



「ん?何?」




「大事な話、してもいいか?」




すると、楓は間をあけて、










「私が………………死ぬこと………………?」





「………なんで知って………」





「自分の体だから、なんとなくだけど分かるの………………あぁ、もうダメだなって………………」





「楓………………」





俺は、なんて言ったらいいか、分からなかった。





「颯太。今まで本当に迷惑ばっかりかけてごめんなさい。でも颯太には、まだ人生がある。お願い………………私の分まで生きて………?」





「なんで………………」





なんで、楓なんだよ?




そう言いそうになった。



でも言ったら、楓はきっと悲しむ。そう思った。




「ごめん。俺が………」




「颯太。私は、風になる。」




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