【短編】私はりんご

その日は、委員会の仕事があって…



同じ委員会の及川君と一緒に
花の水やり当番をやる事になっていました。




及川君は、

無造作ヘアで、二重で。

あまり女子と話さない。

でも、女子にも人気があるほうでした。




今までは、彼一筋でした。

でも、別れてみると、

今まで白黒の人達に色が付いていました。





「この花、可愛いね。」





「私ね、この花、スキなんだ。」





無視されることなんて分かっていたけれど。





< 11 / 31 >

この作品をシェア

pagetop