【短編】私はりんご



「別に。」


彼は呟きました。


合図をしながら。



「別にって…顔じゃないじゃん…!」




普段、私はキレたりしませんでした。


普段は。



クラスの視線が、私に集中しました。



もちろん、彼の視線も。














「もう…いい。」








私は、おちました。



< 15 / 31 >

この作品をシェア

pagetop